固定炉白コランダムとダンプ炉白コランダムの違いは何ですか?

固定炉白コランダムとダンプ炉白コランダムは次の点で異なります。

 

  • 生産工程
    • 固定炉:固定炉製法によるホワイトコランダムの製造では、原料を固定炉に入れて製錬します。製錬後、炉体は動かず、コランダムは炉内で冷却・固化されます。固化したコランダムブロックは、中心部は品質が良く、外側は品質が不安定という不均一な特性を持っています。
    • ダンピング炉:ダンピング炉でホワイトコランダムを製造する場合、製錬が完了した後、炉体を傾けてコランダム融液を専用の容器に注ぎ出し、冷却・固化させます。この製造方法は、大型ブロックの工業化度が高く、製造されるホワイトコランダムの品質は比較的均一です。
  • 物理的特性
    • 硬度と靭性:固定炉白コランダムは、嵩密度と硬度が高く、例えばビッカース硬度は2186.6HV0.2に達し、靭性、耐摩耗性、耐久性に優れています。一方、ダンプ炉白コランダムは、ビッカース硬度が2149.1HV0.2とやや低いものの、優れた自生発刃性を有しています。
    • 純度:鋳造炉でのアルミナ原料の利用率が高く、生産されるホワイトコランダムの純度が高く、高純度が求められる場面の要求を満たすことができます。
  • 製品のパフォーマンス
    • 体積密度と多孔度:固定炉ホワイトコランダムは嵩密度が高く、体積密度が高く、多孔度が低く、粒子形状が比較的丸みを帯びています。一方、ダンプ炉ホワイトコランダムは嵩密度が比較的低く、体積密度が比較的高く、多孔度が高く、粒子形状が角張っています。
  • 価格
    • 生産工程や製品品質などの要因により、固定炉白コランダムの生産コストは比較的高いため、その価格は一般に廃棄炉白コランダムよりも高くなります。
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